シリーズ <動きだす名画たち Masterpieces animated> 8. ピーテル・ブリューゲル
8. ピーテル・ブリューゲル
世界で制作された名画のアニメーションを紹介し、手短な解説を足してゆきます。
名画に隠されていた面が見えてくるかもしれません。 時代をさかのぼりつつ、毎月配信する予定です。
なお、拙書『受容から創造へ 文学・芸術に導かれて』 作品社 においても、ゴッホのアニメ化された名画『星月夜』が動きだします。

www.youtube.com
Youtubeのチャンネル Eagle Eye Videography より、"Motion Graphics Animation - Life in the Snow (Pieter Bruegel)"
ペーテル・ブリューゲル(1525/30-1669)は、ベルギーとドイツにまたがるフランドル地方の画家です。晩年の成熟期には高い地平から多くの小さな人物たちを俯瞰する構図で、農民の生活を描きました。ブューゲル自身は都会に住み、人文主義者たちと交流した知識人だったこともあり、その絵画にはしばしば「愚かな農民たち」が描かれているとされ、農民の愚かさの寓意が絵に込められているとされてきました。長い間にわたって、「上から目線」で農民たちの滑稽な生活を批判的に描いたと・・・・・。
しかし、アニメ化された動画からでもうかがわれるように、実際は、ブリューゲルは農民の生活を愛情と共感を込めて見つめていました。農民の生活を細部に渡るまで知っていたからこそ、明るい笑いを含んだ精彩に富む描写が可能になったのです。『農民の婚宴』に描かれた招客の一人は、ブリューゲル自身だという説があります。『失われた時を求めて』においても、主人公がサン=ルーと友情を深め、サン=ルーから新たな芸術観を学びとる「ドンシエール滞在」の場面でも、ブリューゲルの『ベツレヘムでの人口調査』が効果的に活用されています(『ゲルマントのほう』)。
拙書『受容から創造へ 文学・芸術に導かれて』 作品社
是非、お手にとってみてください。

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