シリーズ <動きだす名画たち Masterpieces animated> 7. ヨハネス・フェルメール

7. ヨハネス・フェルメール
世界で制作された名画のアニメーションを紹介し、手短な解説を足してゆきます。
 名画に隠されていた面が見えてくるかもしれません。 時代をさかのぼりつつ、毎月配信する予定です。
 なお、拙書『受容から創造へ 文学・芸術に導かれて』 作品社 においても、ゴッホのアニメ化された名画『星月夜』が動きだします。

ヨハネス・フェルメール "真珠の耳飾りの少女" Wikipediaより


www.youtube.com
youtubeのチャンネルAI-Landより ”AI-animated Johannes Vermeer's arts” 「AIアニメーションによるヨハネス・フェルメールの芸術」

 フェルメール(1632-1657)は、名画が多く描かれた17世紀オランダの画家です。『牛乳を注ぐ女』でもわかるように日常におけるなんでもない一コマが描かれますが、その静かな勤勉さには堂々とした威厳のようなものが与えられています。郷愁も広がります。
 ごく普通の働く女性ですが、この風俗画は窓から差し込む淡い光によってさらに魅力を増しています。光はたんなる物理的な光線ではなく、白い粒となってテーブルの容器やパンに降り注ぎ、それによって事物も人もそれぞれ確かな質感を獲得し、新たな生を受けています。
 なお、プルーストフェルメールの「デルフトの眺望』を好み、遠くの家並みに当たる日差しを黄色い「蝶」にたとえ、その反射光が手前のデルフトの薄暗い生活情景を活性化しようとしています。前景の日常生活はそれだけでは自己完結しないで、不意に小さなものであっても、遠くから差し込む光によって輝かしいものに変貌しようとしています。『失われた時を求めて』においてその魅力を見抜いた作家ベルゴットはつぶやきます、「この家の小さな黄色い壁面のように、絵の具を何層にも塗り重ねるようにして、自分も文章を書くべきだった。・・・・・」(『囚われの女』)。静謐な風景画にあっても、相互に働きかけ合う遠景と近景が織りなす動的な世界 ー ここからもプルーストの基本的なものの見方を垣間見ることができます。

拙書『受容から創造へ 文学・芸術に導かれて』 作品社   ー
是非、お手にとってみてください。

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